日本のワイン発祥「岩の原葡萄園」のご紹介
- 2026.07.03
日本のワインぶどうの父と称される川上善兵衛が創業した、新潟県上越市の「岩の原葡萄園」。日本ワインの歴史を語るうえで欠かせないワイナリーであり、現在も伝統を受け継ぎながらワイン造りが行われています。
ワイナリーでは、歴史ある石蔵や醸造施設の見学をはじめ、試飲も楽しむことができます。ワイン造りへのこだわりや歩みを知ることで、一杯のワインがより味わい深く感じられるかもしれません。
「岩の原葡萄園」公式サイト https://www.iwanohara.sgn.ne.jp/

当館からはお車で約45分。建物の奥には、葡萄畑へと繋がる高台が広がっています。

越後国高田郊外の大地主の家に生まれた岩の原ワインの創業者は「川上善兵衛」。裕福な大地主の息子として生まれましたが、父が亡くなり僅か7歳の時に6代目「善兵衛」を襲名しました。「勝 海舟」や現サントリーHD創始者「鳥井信治郎」との出会いを経て、豪雪地帯の農民たちのために郷土を生かすの葡萄園を開園したのは1890年。それからは品種改良の研究を続け、マスカット・ベリーAなどを生み出しました。

「第一号石蔵」は1895年に完成した日本最古のワイン貯蔵庫で、国の登録有形文化財に指定されています。地下水と地中の冷気を利用するため、石蔵の後ろにある山を掘削し、石蔵に冷気が流れ込む設計となっていました。現在では使われておらず、空調機器によって温度を管理しています。

こちらは上越市の指定文化財でもある「第二号石蔵」。川上善兵衛は冷却設備のない時代に、低温発酵を実現させました。大量に降り積もった雪を利用して、自然の力で石蔵を冷やす方法です。こうして良質なワインができ、日本初の本格ワインが誕生しました。石蔵内には、当時の雪室入口跡が残っています。

こちらは「雪室(ゆきむろ)」。貯蔵量300トンの雪を利用して、ワインの発酵や貯蔵の温度をコントロールしています。また雪解け水を循環させることで、隣にある「第二石蔵」を冷却。年間約4トンのCO2削減にも繋げています。雪室の公開期間は4月〜10月となります。

山の斜面に作られた葡萄畑の見晴台からは、遠くに日本海を眺めることができます。晴れた日には佐渡島も見えるとか。ここから見える土地ほとんどが川上善兵衛の土地だったようです。
ちょうどマスカット・ベーリーAが育っていました。ここからだんだんと青く色づいていき、夏〜秋に収穫を迎えます。

1階にはショップ、2階にはレストランと「川上善兵衛記念館」が併設されています。
新潟といえばお酒のイメージが強いですが、日本初のワインの地でもあります。当館でも岩の原葡萄園のワインをご提供しておりますので、ワイナリー見学とあわせて、上越ならではのワインの魅力をぜひご堪能ください。
「岩の原葡萄園」公式サイト https://www.iwanohara.sgn.ne.jp/